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 ガンジス河、ヤムナー河の源流ヒマラヤの山中に四つの聖地がある。ヤムノトリー、ガンゴトリー、ケダルナート、バドリナートである。
このうち、ヤムノトリーを除く三つを訪ねる機会があった。いずれも出発点はリシケシで、バスを乗り継いで2日の旅である。




リシケシ

 リシケシはガンジス河がヒマラヤから平野へ出てくるところにある。昔から修行者の集まったところで、ヨガの道場がたくさん並んでいる。

リシケシの町にはヨガ道場がたくさんあり、サドゥー姿の人も多い。
ガンジス川にかかる吊橋
リシケシの夕暮れ
ガンジス川と支流の合流点




ケダルナート


 ケダルナートへ行くには、ゴーリクンドという町までバスで行って、後は山道をひたすら歩く。途中滝などもあって眺めには飽きない。谷を登りつめると、氷河を持つヒマラヤの峰が屏風のように立ちはだかっている。



ケダルナートへの道
谷を登りつめると、ヒマラヤの山々が聳える。
ケダルナート寺院
朝のケダルナート
背後にヒマラヤの山がそびえる





花の谷

バドリナートへ行く途中、ゴービンド・ガートというところで降りて、支流の谷を半日ほど歩くと森の中にガンガリヤーという町が出現する。ここからさらに遡ると、「花の谷」に至る。雨季だったので、毎日雨だったが、谷はうっそうと草が生い茂り、さまざまな花が咲いていた。
ガンガリヤーからさらに山を登っていくと、シーク教徒の聖地である山上の氷河湖、へームクンドに至る。


ガンガリヤーの町から花の谷へ入っていく。
花の谷の入り口は両側に岩が聳え門のようになっている。
トリカブトの仲間。
キク科の花。
うすゆき草の仲間。
これもキク科。
ツリフネ草の仲間か。
花の谷への道
雲が切れて花の谷が見えてくる。
へームクンドへの道。あいにくの雨で何も見えなかった。




バドリナート

 バドリナートは開けた高原風のところで、宿屋や土産物屋が並んでいる。霧が一瞬晴れたとき、谷の奥にニール・カンタの白い峰が見えた。



バドリナートは明るく開けた谷だ。
バドリナート寺院は巡礼でにぎわう。
寺院の参道にはおみやげ屋さんが並ぶ。
帰り道、土砂崩れがあって車は立ち往生。
歩いて越える。
一時間ほど歩くと、段々畑の美しい村に出る。ここでバスを捕まえた。







ガンジス河源流ガンゴトリーとタポバン
 ガンゴトリーへ行くには、ウッタルカーシーで一泊し、さらに谷を遡る。ガンゴトリーは狭い谷にへばりついたようなところで、林に囲まれた静かなところである。なんとなく日本の北アルプスの雰囲気がする。
ここをさらに遡り、氷河の末端である、ゴームクまで一日かかる。さらに氷河を進み、タポバン(苦行の地という意味)という別天地がある。ここには石小屋に住む修行者がいる。



ガンジス川をさかのぼる。
棚田が美しい。
上流まで来ると、V字型の深い谷になる。
ガンゴトリーは背後に岩山のある狭い谷間。
ガンゴトリー寺院。雨でひっそりしていた。
ガンゴトリーからさらに一日かけてガンジス川源流のゴームク(氷河の末端)に到着。背後にはバギラティ三山。
氷河上を歩くと、ピラミッドのようなシブリング山が見える。
サイド・モレーンを登りつめると、タポバンと呼ばれる別天地に着く
タポバンからガンゴトリー氷河とバギラティ三山を望む。
シブリングの夜明け。
氷河湖から周囲の山を見る。
8月の末で紅葉していた。
この山系の盟主メール山は「須弥山」の意味。



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